越後瞽女唄と津軽三味線 瞽女唄伝承者 萱森直子 

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資料とおけいこ・越後瞽女唄と津軽三味線

 

ごぜうたのお稽古ってどんなふうにするんだろう?

習ってみたいけれどとてもむずかしそう・・

譜面は全然つかわないの?

三味線にさわったことがなくても大丈夫?

そんな不安をもつ方に読んでいただくページです

 

 


 

    ごぜうたは多くの瞽女さんたちが その で伝えてきた唄です

豊かな即興性、独特の響き、その精神性・・・・        
    
               「人から人へ」 でなくては伝えられない唄なのです

         習いたい方、いつでも受け入れています

実際のお稽古がどのようなものなのかを知っていただく前に

誰でも触れることのできる資料をご紹介します        

 

 


CD カセットテープ (長岡)
CD カセットテープ (長岡)・越後瞽女唄と津軽三味線 瞽女唄伝承者 萱森直子  

新発田市教育委員会製作
 
小林ハルさん 土田ミスさん 中村キクノさん の唄です

1971年~1975年 当時うたえるもの、覚えているもの すべての記録を残そう、という意図で録音されたものです

左の目録はB5版8枚(1ページに30くらいの唄がある)
CDにすると30枚くらいになるでしょうか

小林ハルさんの唄も、全て、ではありませんが、ご自身「ここの文句は忘れてしまったが録音したはずだから探してきてくれ」とおっしゃたことがあるくらいにたくさんの唄が記録されています


訛りがあるので新潟の言葉になじみのない方には聞き取りにくいと思いますが、文句(歌詞)などの解説はついていません

ハードオフ新発田店 へ電話すると目録をおくってくれ、希望に応じてダビングしてくれます
CD,カセットテープ 両方応じてくれます

          
0254−24−4343

録音することを目的にうたったものなので どちらかというとサンプル的な唄い方になっていますが、それでもこの録音に取り組まれた方々と歌い手の熱意が伝わる記録です

 

 「阿賀北ごぜとごぜ唄集」・・・文句 (歌詞)が記載された本 
上記の録音のうち 祭文松坂 瞽女松坂 瞽女万歳 くどきなどの文句が記録されています

新潟県新発田市図書館  新潟県立図書館  新潟市沼垂図書館 にあります
        禁帯出ですが 新潟市内の図書館ならどこでも申し込んで閲覧できます
        コピーもできます





ここに紹介した録音と本、両方ににいえることですが、いわゆる「お手本」にはなりません

記録には ごぜの芸特有の 幅広い変化、即興性 があらわれないのです  1例をあげます


   この本では 小林ハルさんの 瞽女松坂 という歌の歌詞として

         「あらたまの 年のはじめに 筆とりそめて よろずの宝を かきとめる」
         「わが恋は 遠山かげの あの沢の雪 いつうちとけて 深くなる」


このふたつが記録されています そのためこの二つだけが「瞽女松坂」と思われがちなのですが、じつは他に何種類もの文句で唄うことができます 字数(音の数)が違う文句もあります 旋律、うたいかたも一通りではありません


この記録をとったときにたまたまこの文句とこの唄い方を使った・・ということなので、「これが正しい」 「これと違ったら間違い」というものではないのです


長い物語を語る祭文松坂など、ほかの唄も全て同じです
文句や唄い方はそのつど変化します


ですから、記録に残ったものをそっくり同じに丸覚えする・・・このことはごぜうたの歌い手にとってはほとんど意味がないのです  

覚える・まねをする・・・これはお稽古の出発点にすぎません

私のプライベートレーベルCDの解説にも詳しく書いていますが



覚える、再現する・・・これはお稽古の目的ではありません
           CDやカセットテープが 「覚え、再現して」 くれるのですから。


目の見える者には 「文字で書かれた記録は正しい」 という考え方から離れることがむずかしいので、記録をお手本と思い込んでしまうことがままあります

だからこそ 今一度書いておきます


記録は 
「資料」 です 稽古の 「手助け」 にはなりますが 「お手本」 にはなりません


資料をどれだけ聴いても、どれだけ読んでも、ごぜうたを芸として学ぶことはできません


私が習いに来てくださる方たちを大事に思い、またその方たちが私を大事に思ってくださるのは そのためです


 

CD (高田)
CD (高田)・越後瞽女唄と津軽三味線 瞽女唄伝承者 萱森直子 杉本キクイさん  シズさん  難波コトミさんの唄
1978年~1980年 新潟県上越市による録音

5枚組   限定版なので接するのは難しいかもしれませんが音源は上越市にあります

 

 
このほか 瞽女唄や瞽女については、学者のかた、マスコミ関係の方、福祉関係の方、など多方面からすばらしい研究、聞き取りなどの成果を残してくださっ方々がたくさんおられます

そのようなたくさんの資料を詳しく紹介しているサイトもあります

卒業論文にごぜうたをテーマに選んでくださって私の元に通ってこられた方も何人もいらっしゃいます  卒業後も研究を続けておられる方もあります



ただ、 「自分も唄ってみたい  習ってみたい  覚えてみたい」  と思っている方が 上に紹介したものも含めてこれらの資料をさがす必要はまったくありません  

唄は 「頭で覚えるもの」 ではないのです  私の師匠はこういった資料で得る類の知識とは無縁の方でした

私自身 自分の知識が稽古の邪魔になっている・・・と感じることさえあります


研究者には研究者の、資料の収集家には収集家の、歌い手には歌い手の・・・・・
                  それぞれに アプローチのしかたは当然違ってくるのです


実際のお稽古がどのようなものなのかを次にご紹介します




 

 

おけいこは こんなふうに
「譜面のようなもの」・越後瞽女唄と津軽三味線 瞽女唄伝承者 萱森直子


左写真はおけいこで使う 「譜面のようなもの」      (「どどいつ」のもの)

私自身が習ったときにはこうしたものはまったくなかったわけですが、これからへ伝えるためには必要と考えて メモや覚書のような自分のために作った資料を整理して、こうかくとわかりやすいかな・・・という形にしたものです


文句も旋律も三味線もさまざまに変化する、その全てを書き表すことはできないので不完全なものではありますが、一応の形はこれで作ることができます


こうしたものを頼りにしながら、ここはこうでもよい、ああもできる、と、おけいこするわけです

ですからお稽古にはきりがないし、できあがりも十人十色です

やればやるほどおもしろくなってくる、と皆さんおっしゃいます

 

 
 

このような、目で確認できる資料は役に立ちますが
             やはり基本は 
「耳で聞く」 「声に出す」 「弾いてみる」 です

ボイスレコーダーやカセットなどの録音機はおけいこの必須アイテムです


おけいこは 「覚える」というより 「なじむ」 という感覚です

必要なのは 器用さや頭のよさではなく、「ごぜうたが好き」という気持ちです 好きでなければ「なじむ」ことができませんから。


三味線にさわったことがなくても大丈夫です
学校の音楽が苦手だった人でも大丈夫です
伝承者になるのだ、などという意気込みも必要ありません
ごぜうたっていいなあ、自分も唄えたらいいなあ、と思ったら、ご連絡をください

東京からも、福岡からも習いにきてくださっています

   連絡は  「やってみたいと思ったら」 のページの電話  もしくは
         「ご意見ご感想はこちらへ」 のページからメールでどうぞ

 

 

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